TEKTRO製 ブレーキキャリパー本体 清掃、グリスアップ。

2023年7月16日

フロント、リアともに清掃、グリスアップしていきます

かなり汚れています。フロントブレーキキャリパーなんかは真っ黒です。

リアブレーキの方は以前交換したブレーキレバーの時にブレーキパットとディスクローターにミネラルオイルがかかってしまったこともあり、ブレーキの効きが良くないし、鳴いてしょうがない。

清掃、グリスアップをやっても鳴きがやまなければパットの交換も視野に入れています。とりあえずやるだけやってみます。

用意するもの

上記の写真の物を用意しました。

バケツ (時期によってはお湯、もしくは水を用意する)
量はその時によって変えていきます
ブレーキ周りのグリス (以前ラジコンの修理で使用したものを使います
緑ブラシ (水洗い用のブラシです) 真鍮ブラシ (ブレーキパット周り清掃用ブラシです)
ラジオペンチ (いろいろ使えます)ヤスリ (ブレーキパットの面取り用です)
洗剤 (食器洗い用で十分です)六角レンチ (キャリパーからパットを外すようです)
六角レンチ (車体からキャリパーを外す用)受け皿 (部品などを一時的に入れておきます)
ブレーキ周り洗浄剤 
これらの道具を使用しました

早速開始 まずは取り外し

車体からキャリパーを外す前に、キャリパーからパットを止めてあるネジを緩めておきます。

すべては外さず、簡単に回せるくらいまで緩めておきます。

車体からキャリパーのネジを外していきます。上下2本のネジで止まっていますので、外していきます。

外れるとこんな感じです。

結構汚れています。

写真の様にレバーを何回かあおり、キャリパーのピストンを出します。

注意点

・ブレーキパットを外さないで行う

・あまりピストンを出しすぎない事(キャリパーからピストンが出し切ってしまうと後が大変!!)

上記の点を注意しながらピストンをキャリパーから出していきます。

何回かあおりましたがピストンが出てこないのでこのまま洗いに入っちゃいます。キャリパーとピストンの間にゴムのOリングが入っているとは思うのですが、このようにブレーキレバーをあおってもピストンが出たり、戻ったりするということはOリングがきちんと機能していることが良くわかります。ごみや汚れているとピストンが出たっきりになったり全く出てこなかったりするので、まだそこまで汚れていないことが分かりました。

一番初めに緩めて置いたブレーキパット部分のピンネジを緩めて外していきます。

パットをかなり汚れています。きれいにしましょう。

この汚れをきれいに落としていきます。

キャリパーごと水の中に入れちゃいます

今は外は少し寒いのでお湯を用意しました。水でも十分汚れは落ちますので、安心してください。

キャリパーごと水の中に突っ込みます。

ブラシに食器用洗剤を付けてごしごし洗っていきます。

ある程度きれいになったら仕上げにブレーキクリーナーで奥の汚れを落としていきます。

綺麗になりました。

上記のやり方はあまりお勧めできませんが、ピストンの裏側(目で見えない所)の洗浄ですが、青の矢印の様にピストンをラジオペンチで挟んでくるっと回しながら裏側を表に出していくようにすればきれいに出来るのですが、ピストンに傷が入ってしまうのです。赤い矢印の部分はすでに傷が入っています。ピストンの末端の傷でしたら何とかセーフだと思いますが、かなりの傷ですとOリングの損傷に繋がりここからミネラルオイルの漏れが出てきてしまうのでとても神経をつかう注意が必要となる部分です。この作業はあまりお勧めしませんので、裏側はブレーキクリーナーでシューっと吹きかけて布か綿棒などできれいにすることをお勧めします。

ブレーキパットの清掃、取り付け

ブレーキパットも水でじゃばじゃば洗っていきます。

洗い終わったら真鍮ブラシできれいにしていきます。

真鍮ブラシできれいにしたら、ブレーキクリーナーできれいにします。

続いて面取り作業です。

ヤスリを使ってブレーキパットの角をきれいに削っていきます。

こんな感じですね

左、削る前

右、削った後

両方ともきれいに削っていきます。

仕上げにグリスを塗っていきます。

グリスを塗る部分はピンのパットがかかる部分(パットに引っかかる部分です)

そしてもう一か所はパットの裏のピストンが触っていたであろう部分(パットの裏の黒い塗装が剥げている円形の部分に塗る)

塗装がはがれているということはそこが当たっているということなのでタッチを滑らかにするためにそこの部分にグリスを塗るようにします。塗装がはがれてしまった部分から腐食も始まったりしますので薄く塗るようにします。

塗り終えたらキャリパーにセットしていきます。この時に注意することはグリスがパットの前面(ディスクが当たる面)には絶対につかない様にしてください。パットの交換が必要となります。特に慎重に作業を進めていきます。

最後にピンを差し込んで、仮に止めて置きます。

いよいよ車体に取り付けていきます

取り外したときと逆のことをすれば問題はありません。

取り付けたらブレーキレバーを何回かあおり、ディスクとブレーキパットがきちんと密着していることは確認しておきます。

取付ネジについて下記に注意点を載せてあります。

ここで注意点!!

画像はリアブレーキです

上記のブレーキレバーのあおりが終了したら青い矢印の部分を気にします。

上記はレバーを握っていない状態です。両サイドのパットがディスクローターに当たっていないことが分かります。それと赤い矢印の部分がほぼ同じスキマになっていることが分かります。キャリパーがディスクのちょうど真ん中にあるということが分かります。

画像はリアブレーキです

今度はブレーキレバーを握っている状態です。赤い丸の所、ディスクとブレーキパットがきちんと密着しているのが分かります。

このような状態になるように最後の取付ネジを調整していきながらネジを締めていきます。

この状態にするとディスクがブレーキパットに当たらず抵抗のない走行ができますので漕ぎ出しや走行などが滑らかになり、とても気持ちが良いです。

リアのブレーキも同じように作業していきますがほとんど同じなので割愛させていただきます。

清掃、グリスアップ後走行してみましたが、やはりリアブレーキの効きと鳴きが全く消えない、、、、

ですのでパットを交換します。

こうならないようにブレーキのパットにはミネラルオイルやブレーキグリスなどを付けないよう十分に気を付けて作業をするようにしていきます。

最後に

このブレーキの清掃やグリスアップの作業は今まで培ってきた経験に基づいて行っています。

このブログを見て楽しんでいただけたら幸いです。

実際の作業を行う場合は慣れた方と一緒に行ったり、自転車屋さんに持ち込んで作業をしてもらいましょう。

本日もご愛読ありがとうございました。