私の就職遍歴 5 配送ルート営業 パート1

2023年3月19日

工場勤務を退職後、自宅から自転車で10分くらいの所に就職することになり、業務用食品卸業者のルート営業をやることになりました。勤務を始めた時期は1月の正月明けから、、、ここから私の初めての経験が始まった。

仕事内容ですが主に学校給食の食材の配達、外食産業向けの配達、病院や老健向けの配達、あとは新規顧客開拓や既存のお客様に対して商品の提案やメニューの紹介など食に関しての様々なことにお答えする仕事でした。配達区域ですが地元県内、県外も一部ありほぼ全域に配達してました。

朝は早い時で4時くらいに出社、遅くても5時には出社していないと厳しい。朝来たらまず前日、朝方に届いているFAXを確認して、そのあと留守番電話に入っているメッセージを確認、その後伝票に自ら起こして注文が来ている商品をまとめる。トラックターミナルに車を付け、前日までにいただいている注文の品を積み込み、朝打ち込んだ伝票の荷物を積み込み、出発。朝のFAXでの注文で会社に無い商品などがある場合は連絡して対応を取るか、お客様の所で説明するかいろいろな方法があるのでお客様に合わせた対応を取るようにする。配送時間は限られているのでなるべく急いで出発、移動を行う。学校給食は遅くとも朝10時までに届けることが原則となっているので本当に急いで配達を行った。もし遅れるようであれば事前に電話連絡を入れておけばそれなりの対応を取っていただけるので運転中の電話は欠かせなかった。私の地域は運転中の電話はハンズフリーであれば違反にならない地域でしたので車を止めずに電話をできたことはプラスでした。10時を過ぎれば外食や病院、老健などの配達に切り替え。ここからゆっくりと配達をすることができる。このように配達に余裕があるときに新規開拓を行い新しい顧客を増やしていくのですが、観光地などは暇な時はこちらと同じように暇なので繁忙期以外はアポイントが非常に取れにくいので新規開拓はとても難しい。しかも繁忙期は新規開拓をしている暇がないのでもっと難しいのでどれだけ既存のお客様に買っていただくかがとなると私は考えます。

この会社では毎年四月に一回、食品メーカーを含めた新商品食品展示即売会が行われ、新しい商品や既存の商品が驚きの価格で販売されるので飛ぶように売れました。来社いただいたお客様ほとんどが購入していくので自分で管理をするので大変でした。顧客がいないところはあまり影響はなかったのですが私の所はかなり売れました。が、そのあとの配送が今まで経験したことも無いし、これからも経験することは無いくらい大変なことになりました。展示即売会は4月の上旬に行われ、会社に商品が入ってくるのが4月の中旬から下旬くらいに入荷してきます。お客様はGWに欲しいお客様ばかりで配達がGWに集中してしまったのです。しかも私の担当している区域は観光地であり、GWにはたくさんの観光客の方が見えるということで普段の配送以上に荷物が多い。でも一年目なんでそんなことも気が付かずただGWまでをなんの準備もせず迎えてしまったのである。前日、あまりにも積み込む量の多さに気づきトラックに乾物と言われる常温でも平気な商品だけでも積んで置こうとしましたが考えることは皆同じでとても積み込む場所が無い!!ひたすら待って積み終わったころはもう22時近かった。すでにもう泣きそうです。そこから事務仕事を行い、24時くらいには帰宅できた。次の日は4時には会社に行ってFAXを確認した所、たくさん注文が来ている。電話の方も入っている。かなりテンパってきた。トラックの積み込む順番を待ちながら荷物を出し、ようやく積み込むことができ、全部積み終わったらもう10時近かった。積んでいるとき学校の方から電話は鳴っりっぱなし、もう電話しても間に合わないのでとにかく配達に回ったが学校からは大激怒!!時間通りに来てくれないと困る、どういうこと何ですか!!みたいな罵声を浴びせられ(当然といえば当然)私も言い訳ができずひたすら謝りました。それしかできなかった。初めからその調子なのであとはグダグダになってしまい、いつもは順番通りに配送できていたのですがすぐ必要と電話がかかってくるのでそこを優先して配送していたら行ったり来たりでうまく配送できなかった。最終的に終了したのが夜の22時過ぎ、そこから会社に帰社してまた明日の乾物の積み込みを行い、事務仕事を終わらせ夜中2時を回っていた。また朝は4時くらいに出社、その日も夜20時くらいまでかかった。本当に濃厚な2日間だった。次の日が休みだったことだけラッキーだった。とてつもない充実感を味わった。

、このつらいGWを乗り越えることができたのだから余裕ぶっこいていたら、学校は夏休みなのであまり気にならないが観光地の所はほんと忙しい。普段よりも忙しい。食品メーカーもお盆休みを取ったりするのでお客様にはちゃんと説明をして注文を取っていかないと必要な時に無い!! てことになりかねないのです。そして夏よりも学校の始まった9月からの方がもっと忙しかった。観光地には大学生などの学生たちはまだ夏休み中なので学校と観光地の二つの負担が重くのしかかってくる。9月さえ乗り越えてしまえばあとは暇になっていくのでそれだけを目標にガンバって行きました。

秋が終われば、、、、、冬は雪が降る。今度は雪!!その年は大雪が降った時でもあったが(その何年か前の時の方がすごかったがこのときもすごかった)お構いなしにどんどん配達に出ていったが、途中で学校から「本日休校です」と連絡があり、学校は全滅、外食などは回れるところだけ回って帰ろうと思ったがメインのバイパスはトラックの立ち往生で封鎖、仕方なく裏道を通り(今考えると良く走ったなと思うくらいすごかった)メインのバイパスを横切り山道に入っていくと所々でトラックが止まっていた。もう走れない状態だった。そんな中配達しているとみんな口々に「明日でよかったのに」と言ってくる。今日ほしいって言ったのあなたたちでしょ?!って言いたいがその場はグッとこらえ今日ほしいといっていたところだけ配送して帰社した。雪はあまり怖くないのですが凍結の方が怖かったです。止まらないので、、、

このように一年を過ごしてみたら何となく感覚をつかむことが出来るようになり、去年さんざんだったGWが近づいてきたが早い段階で対応を取り、自分自身を2回に分けて配達する方法にして積み込みを前日にすべて積み込み朝来たら伝票の処理と商品の準備だけ行ってすぐに出発できるようにと工夫をしていった。どっちにしても時間がかかるので2回配送するんだという気持ちで臨むことで気持ちを楽にして対応を取っていった。

そして2年が過ぎようとする頃、あまりにも勤務拘束時間や出勤日数が長いし、多い。ある程度手を抜けばよかったのでしょうがそうもいかず、、、この時からよく考えるようになってきた。自分の年齢、体はいつまで動くのか、車の運転は大丈夫なのか、事故を起こしてしまったら、など不安がいっぱい。ここで退職を決意した。

有休休暇などは無かったので(多分あったが引継ぎで取る時間がなかった)、引継ぎの書類の作成や引継ぎ内容を後任に説明して退職。今回が初めて次の場所を決めないで退職した。この会社がこんなに忙しので他の職場を探す余裕がなかったので見つける前に退職をしました。その後新しい就職先がハローワークで見つけることが出来良かったです。

ルート営業は個人個人のやり方もありますがいかに自分を楽にするかがポイントとなると思います。それでいてお客様を大事にするやる方が一番ベストです。皆さんもルート営業と求人広告に乗っていたらよく考えてから就職すべきだと私は感じます。独身の方ならまだしも結婚している方にとっては家族の時間やましてや自分の時間などが取れなくなってしまう場合があります。でもやり方によっては両立できる方もいらっしゃいますのできちんと管理された会社であれば就職するのもアリだと思います。いろいろな経験ができますのでやって損は無いと感じます。

本日もご愛読ありがとうございました。