私の就職遍歴 2 家の外構工事 手に職をと思って

2023年3月19日

ガソリンスタンドを退職した私はガソリンスタンドのお客様として来店していた友人に頼んで友人と同じところに就職をした。就職をしたといっても家族経営の会社で友人のお姉さんの旦那さんの会社に就職させていただいた。職種内容としては家の外構工事の下請けの会社になります。家の外構工事とはお隣さんとの間に基礎のコンクリートを打ったり、ブロックを積んだり、土間を打ったり、インターロッキングを敷いたり、カーポートを組み立ててみたりと家の庭回りというか家そのもの以外の建築を作る仕事でした。でもいきなりできるわけでもないので私は御手子さん(その当時はそう呼ばれてましたが今はどうなんでしょうか?)といって親方の手助けをする役回りをしていました。

基本晴れていれば仕事、雨、雪が降れば休みといった天候に左右されやすい仕事でした。出勤した分だけ支払われるのでお休みになると当然給料は下がります。ちなみに一日日当で7000円でした。当時は結婚もしていませんでしたので給料が少なくても問題なかったのですがよく考えたらとても不安定な感じですね。若いって怖いですね!

そして、急に休みになるとやることがなくどうしてもギャンブルに行ってしまいます。パチンコ屋にはよくいってましたね。親方とも一緒に行ったりしてました。

この会社は個人経営でしたので給料からいろいろな税金や国民年金などは一切引かれず働いた分そっくりそのまま頂きました。後々後悔することになりますが、、、、

一日の行動として朝7時までに会社に行き、トラックで現場に向かい、お昼まで仕事して、昼休憩、昼休憩後は夕方暗くなるまで仕事、会社に戻り帰宅。というような流れで仕事をしてました。お昼は1000円以内で会社から出てましたのでお得でした。夏の暑い日はお昼ご飯の時、親方がビールをおごってくれたりしたのをよく覚えています。(今ではとても考えられないですが)

仕事は主に生コンクリートを使った仕事が多かったです。土間打ちはまず打つところの土砂をブルドーザーで取り除き、砕石を入れてプレートという砕石を叩く機械で鳴らします。低いところや高いところが無いように高さを合わせます。打つ前に打つ所の境目に木枠や枠を固定して置いてそこからコンクリ―トが流れ出ない様にします。打つ前にメッシュといった金属の網目になったものを敷き詰めいよいよコンクリートを打ちます。打つときメッシュを持ち上げてコンクリートに強度を持たせます。とりあえずコンクリートを打ち終わったらそのあとは表面の石を表に出さない様に木鏝で慣らしていきます。全体的に慣らし終わったら今度は金鏝で仕上げに入ります。水が引かないと上手く仕上げできないので冬場はとても時間がかかります。しかし夏は暑すぎてすぐに水が引いてしまい、仕上げを急がないと大変なことになってしまいます。左官屋さんと言われる方が土間打ちの名人ですのでそのような方に依頼するのが良いと思います。

あとはカーポートの組立ですがあれはドライバーや電動ドリルなどが使えて、穴を掘ることができ水平器で水平を出すことができ立てた時に勾配をきちんと取れればどなたでも設置ができると思います。後は立てた所を土間を打つかインターロッキングを敷き詰めるかになります。そのまま土砂のままっていうところはあまりなかったでした。

インターロッキングですが敷き詰めた所に車などを乗り入れると場合により割れたり、一部だけへこんでしまったりしてしまうので車庫にはあまりお勧めできません。(あくまでも私見ですので詳しくは外構工事専門の方に伺うと良いと思います。)インターロッキングはできたら歩道やおしゃれの一部として考えてもらい、車庫なら土間のすき間や車が乗っからないところに敷いたりする方が良いかもしれません。寸法を考えずに敷き詰めると割ったりする加工が必要になるのでインターロッキング自体の強度が保たれないのかもしれません。インターロッキングがうまく入り込めるすき間を開けて土間などを打つと良いかもしれません。

ブロック塀の積み立てですがこちらはかなり高度なテクニックが必要と思います。水平を縦、横、積み上げるブロックの水平などまっすぐに積んでいかないと本当にかっこ悪いものになってしまうからです。後はブロック積み立て専用の小手があったり、当時は砂とコンクリートを混ぜる一輪車やいっぱい作るならプラ船と呼ばれるプラスチック製の容器を使ったりしてモルタルを作っていました。現在はドラムミキサ―でできると思います。モルタルもコンクリートが少なかったり砂が少なかったりすると作り直されたりして大変でした。         

結局、当時は永く頑張っていこうと考えていましたが、トラックで事故を起こしたり、親方の家庭が崩壊したりして会社は倒産という形で終わってしまいました。このまま同じ仕事に就こうとは思わず求人広告を見て違う職種、バイクの整備士の職場に行くことになりました。またいずれ投稿しようと思います。

ご愛読ありがとうございました。